パン屋さんやデパ地下で最近よく見かける「シュトレン」。おすすめの食べ方、日経NIKKEIプラス1の「シュトレン」ランキングなど、人気の秘密を探ります。購入したオーバカナルのシュトレン・レビューも。
ドイツのクリスマス伝統菓子、シュトレンStollenって?
(※この記事は2016年12月5日に公開しましたが、2017年11月17日に一部古い情報を削除し、最新情報にアップデートしました。)
ヨーロッパではクリスマスに食べる伝統的なお菓子がそれぞれの国にあります。
フランスは「ブッシュ・ド・ノエル」という切り株の形をしたケーキ。イタリアは「パネットーネ」というブリオッシュの生地に刻んだドライフルーツが入ったドーム型の菓子パン。イギリスは「クリスマス・プディング」というドライフルーツ、ナッツ、スパイス、バターを混ぜて、蒸して作られたお菓子。
ドイツのクリスマス伝統菓子は「シュトレン」で、ドレスデン発祥の発酵菓子。
シュトレンはStollenと書き、ドイツ語での発音はシュトレンです。日本ではシュトレンをシュトーレンとも表記し、お店によって呼び方が異なります。(記事内のシュトレン、シュトーレンの違いは店舗による表記のまま記載しています)
洋酒に漬け込まれたドライフルーツ、ナッツ類、バターを生地に入れ、発酵させて焼き上げます。お菓子の表面には、雪をかぶったように真っ白になるまで砂糖をまぶします。レシピや大きさ、保存方法などにもよりますが、2週間から長いものでは3カ月も日持ちするようです。
シュトレンのおすすめの食べ方
シュトレンは「アドヴェント」と呼ばれるクリスマスイブの4週間前の日曜日から、クリスマスまでの期間に少しずつ食べる習わしです。時間が経過するにつれ、ドライフルーツやナッツが生地になじみ味わいが深まり、バターと砂糖で熟成が進むのが特徴。
暗くて寒いドイツの冬の時期、クリスマスを待ち望むワクワクした気持ちは大人も子供も関係なく、一年を通して一番楽しみな時間です。そんなアドヴェントを彩る「シュトレン」、日本でもすっかり定着して、本場の味が楽しめることはとても嬉しいです。
紅茶やコーヒーはもちろん、ワインとも相性がいいです。販売されているシュトレンは、1キロ以上の大きいサイズから、300gほどの小さめサイズまでありますが、大きいサイズのほうが味がなじんでおいしいそう。
端からカットするのではなくまず真ん中に包丁をいれて、中心から1cm幅で薄く切ります。残りのシュトレンは切り口と切り口をぴったりと合わせて、ラップでぐるぐる巻きにして保存するといいそうです。
シュトレンが日本で広がりを見せている一番の理由は、その美味しさであることは間違いありません。それに加えて、クリスマスまで毎日少しずつ食べるというワクワク感や価格が高めで特別感がある、お店によってレシピが違って味にバリエーションがある、ということも人気の秘密ではないでしょうか。
NIKKEI プラス1‘何でもランキング’【シュトレン】ベスト10
2016年12月3日(土)日本経済新聞のNIKKEI プラス1に、‘何でもランキング’という記事があり、シュトレンのベスト10・ランキングが掲載されていました。‘何でもランキング’シュトレンの記事はこちら。以下は記事に掲載のランキングです。
1位 トラン・ブルー(シュトレン) 岐阜県高山市西之一色町1丁目73-5
2位 フランス菓子16区(シュトーレン) 福岡県福岡市中央区薬院4丁目20−10
3位 パレスホテル東京(ボーネン・シュトーレン) 東京都千代田区丸の内1-1-1
4位 ツオップ(クラシック・シュトレン) 千葉県松戸市小金原2-14-3
5位 銀のすぷーん(シュトレン) 福岡県久留米市諏訪野町2721
6位 ビゴの店 鷺沼(アルザス風シュトーレン) 神奈川県川崎市宮前区小台1-17-4
7位 パークハイアット東京(クリスマス シュトーレン) 東京都新宿区西新宿3-7-1-2
8位 パティスリー・アカシエ(シュトーレン) 埼玉県さいたま市浦和区仲町4−1−12
9位 コンディトライ・フェルダーシェフ(シュトレン) 広島県廿日市市上平良220-2
10位 京王プラザホテル(シュトーレン) 東京都新宿区西新宿2-2-1
第一位のトランブルーさんのシュトレンは毎年10月下旬頃から予約受付が始まるようです。他の人気店も予約はお早目が安心です。
AUX BACCHANALES オーバカナルのシュトレンはリッチな味わい
週末品川に行った際、オーバカナルに寄ってシュトレンを購入。フランス風のシュトレンは初めてです。(※こちらは2016年に購入した際のレビューです)
パッケージはシンプルでおしゃれ。店頭にはMサイズとLサイズがあり、Mサイズを購入。約300gで2,160円(税込)、賞味期限は2016年12月14日(12月4日購入)なので、日持ちはちょっと短めです。
ラップで巻かれたうえに透明のセロファンでつつまれ、ロゴシールが貼られています。砂糖コーティングからたくさんのレーズンが顔を出していておいしそう。
オーバカナルのシュトレンはイーストを使用したパン生地を使用。6月からラム酒に漬けた2種のレーズン、ドライイチジク、クルミ、アーモンド、マカデミアナッツが生地と同じくらいどっさり練りこまれています。
焼き上げた後にたっぷりの溶かしバターを塗って乾かしてから、たっぷり砂糖をコーティング。
シュトレンを切った感触は想像どおり固いです。まず中央をカット、その後1cm幅で3切れカットしてみました。ちょっと端がポロポロ崩れてしまいましたが、それだけナッツやドライフルーツが多いのだと思います。食べるときには砂糖がパラパラこぼれるので、注意が必要。

切った後は切り口が乾かないように、ピタッと合わせて冷暗所に保存します。
ドイツのシュトレンと比べると、生地がしっとりしています。洋酒は効きすぎず、スパイスはほんのり香る、ちょうどいい感じ。バターの風味、フルーツとナッツが贅沢に入っていて、とてもリッチなおいしさです。
しばらく寝かせてみて味が熟成したころに、また食べてみようと思います。
お取り寄せ通販できる人気のシュトレン
三越伊勢丹オンラインではネット通販で購入できるシュトレンがあります。毎年11月頃から販売される予定です。各シュトレンのサイズ、価格などの詳細は三越伊勢丹オンラインのサイトにてご確認できます。
‘シュトーレン’と検索すると様々なシュトレンが出てきます♪
楽天市場などのネットショップでも、様々なシュトレンが購入可能です。
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クリスマスまでの期間をワクワク過ごせるシュトレン。ぜひお好みにぴったりのシュトレンを見つけてみてはいかがでしょうか。
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