【獣医版フローチャート ペット漢方薬】本を購入してみました


ペットの犬や猫にも漢方薬が効くってホント!? 量や飲ませ方は?「フローチャート ペット漢方薬」の口コミレビューです。




人にもペットにも漢方薬

私たちにとって漢方薬は保険適用のものも数多くあり、大変身近になってきました。

私自身、風邪の時には葛根湯、胃腸の調子が悪いときは六君子湯、夏バテや体力減退のときは補中益気湯、便秘のときは麻子仁丸など、漢方薬には普段からお世話になっています。

ふと…漢方薬ってペットにも有効だろうか?と思いました。

なぜなら、うちの猫のひどい便秘が西洋薬とサプリではだんだん改善されなくなってきたからです。サイリウムというオオバコのサプリはとてもよく効いたのですが、最近は食が細くなり食べなくなってしまいました。

ペットの漢方についての本があるなら、勉強してみたいと思いました。

フローチャート漢方薬シリーズからペット版登場

新興医学出版社「フローチャート漢方薬」は大ヒットシリーズということで、人間用にはたくさんの種類が出版されています。

どの症状に対してはどの漢方薬がいいのか、専門的な知識がなくても簡単にわかるようになっている点が人気のようです。

そのシリーズのペット版が2018年5月に登場したとのこと。さっそく注文してみました。

ペット漢方薬の本、届きました

注文した本が到着。出版社の在庫確認後、書店入荷を経て発送だったので、10日間くらいかかってしまいました。注文するときは、どれくらいの日数がかかるのかを確認すべきでした。

18×10.6㎝で厚みが約1.6 ㎝の小さな本ですが、専門的な内容だからか、2700円(税込)と結構高かったです。

著者の新見正則先生は人間に対しての漢方薬の専門家、井上明先生は臨床腫瘍学専門に全国の動物病院で腫瘍診療を行っている獣医師ということです。

本の内容は?

表紙には‘獣医版 フローチャート’とあるので、獣医師の先生方用の本のようです。

はじめに飲ませ方の基本、モダンカンポウの基本が書いてあります。

そのあと症状別にフローチャート式で、どの症状にはどの漢方薬かを診断できるようになっています。

付録には掲載漢方薬と生薬構成一覧(ツムラ、ツムラ以外のメーカー)が紹介されていますので、購入や使用するときの助けになります。

本の中にはランダムにコラムがたくさんあって、とても興味深い内容ばかりでした。

本の感想は?

漢方薬といっても副作用がありますし薬ですので、実際にペットに使用するときには注意が必要です。

本の中にも、長期間または多量の服用をすべきではない生薬として、麻黄、附子、大黄、甘草。特に大量に摂取すると危険な生薬として山椒があげられていました。

心配に思ったのは、猫は植物に対して毒性に陥りやすいということです。ユリ、チューリップ、アロエ、アイビーなどをはじめ、食べると危険な植物やハーブなどは数多くあります。

例えば猫に有害だと言われてる‘芍薬’。その生薬が含まれている漢方薬は、ポピュラーな葛根湯や当帰芍薬散など、たくさんあります。芍薬が入っている漢方薬は猫には避けるべきなのかもしれません。

他にも‘甘草’は糖尿、高血圧、肝障害、腎不全、低カリウム血症などのペットには使うべきではないと記載されているホリスティックケアのサイトがありました。

今回購入した本にはここまで詳しく書かれていませんので、ペットの持病、猫のみの毒性を考慮すると、自己判断で与えてしまうのはやめたほうがよさそうです。

さらに処方量や西洋薬との飲み合わせなどは専門的な知識が必要なため、事前にかかりつけの獣医師さんや専門家、漢方薬局などに相談するのがベストです。

しかし今まで飼い主自身がペットのために漢方薬を勉強するためには、ネットの情報は不確かですし、本は人間用がほとんどです。犬や猫に使うときにはどうしたらよいのかわからなかった点などがこの本を読んで理解できたので、購入してみてよかったと思います。

漢方薬といっても万能ではありません。以前読んだ本の中で漢方医の先生が、「病気の状態によっては、漢方薬だけを頼るべきではないケースがたくさんあります。その場合は西洋医学、高度医療でしっかり治療しながら、足りないところを漢方で補完しましょう。」というようなことをおっしゃってました。

ペットに関しても当然同じことが言えます。

うちの猫のひどい便秘に漢方を使うかどうかは、現在服用中の西洋薬との飲み合わせや猫の体力の問題などもありますし、獣医師さんに相談してから検討してみようと思います。

ご紹介した本は、ショップによって配送にかなりの日数がかかる場合、価格の違い、中古品などもあります。ご購入の際は充分ご確認ください。

▶楽天市場 ペット漢方薬
▶Amazon ペット漢方薬
▶ヤフーショッピング ペット漢方薬

(関連記事)
猫の膀胱炎にいいらしい「クランベリーU液」口コミレビュー

猫に乳酸菌サプリ【H&JIN ジン】口コミレビュー

便秘の猫にラクツロース(モニラック)・シロップ

猫のペットロスにぬいぐるみって効果ある?逆効果ってことは?