猫の便秘対策【ラクツロースの与え方】~うちの猫の場合


猫の便秘に薬のラクツロース・シロップを処方されて約1年。ようやく量の調節がわかるようになってきました。




※猫の疾病や状態によって、便秘でもラクツロースを使用できない場合があります。必ず獣医師の先生にご相談のうえご使用ください。

※必ずかかりつけ動物病院の先生に処方された量を守ってください。

うちの猫の一例

便秘がひどいうちの猫。

獣医師の先生から薬を処方され、朝晩2回、ラクツロース・シロップを0.25ml~0.5mlずつ、最初は少量から与え始めて様子をみて、ひどい便秘の時には少しずつ増やして最大で1mlずつまで増量していいということでした。

適量の目安としては下痢になったら多すぎ、何日も出なかったら少なすぎるので、排便の状況によって適宜増減する必要があるとのこと。

排便できたらラクツロースの服用は一時中断し、排便できなければ継続して服用するように言われてます。

便の状態が緩くなり過ぎた場合は2~3日は影響が残るので、ラクツロースを与えるのをストップします。少し柔らかい程度のときは一日ストップした後、0.25mlからスタートするなどして様子を見ています。日々の排便状態の記録を書き留めておくことは、適量を把握するために役立ちました。

処方された量をしばらく(一週間ぐらい)与えても効果がない場合は、その都度、獣医師の先生に量の調節について相談することにしています。

※こちらでご紹介しているラクツロースの量は、腸疾患を治療中の我が家の3.6kgの猫に指示された量です。必ずかかりつけの動物病院の先生にご相談し、処方された量を守ってください。

ラクツロースの効く量は猫それぞれ

ラクツロースの量の調節は、それぞれの猫の体重や年齢、持病、排便状態(便の硬さや排便間隔)などによって違うと思います。

うちの猫は定期的に処方量のラクツロースをあげても、毎日排便するタイプではありません。腸炎を患っているうえに高齢ということもあるせいか、とても頑固な便秘です。

たいていは3~5日に1度排便、あまり食べないときは1週間に1回というときもあります。さすがに1週間以上になると、病院で排便アシストや摘便という最悪のケースになるときもあります。

最近は食が細くなったせいか、サイリウムをかけたドライフードには一切口をつけなくなりました。ガスモチンや乳酸菌も服用していますが、便秘をコントロールするためにはなんといってもラクツロースが重要になってきます。

ラクツロースの量の調節にはちょっとしたコツがあった

約1年間、ラクツロースの量をあれこれ考えながら与えてきて、量の調節のリズムがようやくわかってきました。

便が硬くならないように、毎日朝晩2回同じ量のラクツロースを与えるのが効果的」ということが、うちの猫の場合にはあてはまりました。

増量法と定量法

自分で勝手にネーミングしたのですが、増量法は毎日の量を徐々に増やしていく方法、定量法は毎日一定の同じ量を与える方法のことを指します。

うちの猫の場合、徐々に増量して与える方法でずっと投薬していました。例えば排便後は0.25mlなどの少ない量からスタートして、数日出ないにつれて0.5ml、0.75ml、1mlと段々と量を増やしていくやり方です。

しかしこの方法では何日も全く排便しなかったり、ようやく排便してもコロコロ硬くて辛そうだったりして、あまりいい結果が得られませんでした。

何度やってもうまくコントロールできないので、定量法を試してみることにしました。

排便後でも下痢をしていなければ、1日目でも0.5mlや0.75ml(直近の便の硬さや排便間隔によって量は変更します)などしっかりめの量でスタートして、次の日からは1mlの量を排便するまで朝晩2回継続してみました。

すると5日ぶりでも苦しまずに、比較的スムーズに排便できるようになってきました。

増量していく方法、定量を与える方法、どちらにしても、うちの猫にとっての最低量からスタートしました。

下痢しやすいとか便秘のタイプなどによって、増量法がいい猫もいれば定量法が合う猫もいると思います。それぞれの猫さんにとって、一番いい方法を探るのがベストです。

定量法の難点

ラクツロース投薬の定量法が難しい点は、与える適正量を事前にしっかり把握しておかなければいけないことです。

それぞれの猫によっても違いますし、同じ猫でもその時の便の硬さや排便間隔によって、その都度適正量が違います。どんな状態のときに、どれくらいの量が適正量かを把握するまでには、かなりの時間を要するかもしれません。

うちの猫はラクツロース投与後、効果発現まで数日かかります。少なすぎると効かないし、多すぎると下痢をしてしまいます。

下痢をして一番困るのは、ラクツロースが多すぎたせいで便がゆるいのか、持病の腸炎で下痢をしているのか判断に迷うことです。下痢の後は必ず2~3日間ラクツロースをストップして、必ず何が原因の下痢かを確認するようにしています。

便秘治療は長丁場

適正量を把握してからは、毎日定量のラクツロースを与えることによって、一番固いときでもあまり痛くなく比較的ラクに出すことができるようになってきました。まだまだコントロールしているとは言い難い便秘状態ではありますが…。

小児便秘ガイドラインに、

排便困難がなく規則的な排便状態が得られた状態で、少なくとも数カ月は薬物治療を継続することが必要である。その後投薬の減量または中止を検討するが、治療薬の減量・中止が早すぎると再発しやすいため、徐々に減量する必要がある。

という記述がありました。

猫と小児とでは同じではありませんが、こういったことも参考にしながら便秘治療を続けていこうと思います。

便秘対策はたくさんお水を飲むことも肝心にゃ

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