猫の便秘症状は嘔吐だけじゃない、その他3つの症状とは?


猫はうんちがたくさん溜まると吐くことがありますが、ひどい便秘の症状はそれだけではありません。他にも表れる3つの症状をまとめました。




何日も排便がなくて嘔吐する

猫は普段からよく吐くので、それほど深刻に考えない場合が多いかもしれません。しかし嘔吐のタイミングや回数、吐き方などで、注意が必要な嘔吐かそうでないものかを、猫の様子を観察して判断する必要があります。

便秘のときに吐く場合、便を出すときに強くいきむことで腸が刺激されて嘔吐の反射が起こります。反射が起こると一度で止まらずに何回か続けて吐くことも多いと思います。便を出す時のいきみで吐くので、一応排便はできています。

一方、便秘で何度も吐いているのに全くうんちが出ない、あるいはほんの少ししか出ない場合は、腸閉塞や脱水症状の危険性があります。ぐったりしている様子なら、なるべく早く動物病院を受診したほうがよいでしょう。

猫の便秘に伴う嘔吐はとても苦しそうで、見ているほうもつらいほどです。吐くことで体力を激しく消耗するため、そのあとぐったりして元気のないことも多いです。

フードを一度に食べ過ぎて吐くような場合は、そのあとケロッとしてまたフードを食べていたりします。そういった吐き戻しと便秘に伴う嘔吐は違うということ、同じ嘔吐でも注意が必要かどうかの見極めが重要です。

便秘で食欲減退

これは人間でも同じ症状がありますから、猫も同じことだと思います。お腹が張って苦しくて食べられないので、元気もなくなってきます。フードを食べないと水分も取れないので、便秘が悪化してしまいます。こうなる前にマッサージや運動で早めに対処してあげましょう。

便秘で血便がでる

便のまわりに赤いドロッとした血がついていて、びっくりしたことはありませんか?便秘で便が固くて大きくなり、長く留まったものを排便する際に、腸の粘膜が傷つくことで血便になることがあるそうです。

一度だけでそのあとは普段通りの元気が戻っているようでしたら、様子を見ても大丈夫でしょう。しかし何度もこのような血便が続く場合や、血便といっても便全体が赤黒くなっている場合は、すぐに動物病院で相談したほうがいいと思います。

便秘で排尿の間隔が長くなる

普段は1日2回排尿している猫が便秘がひどくなると1日1回になったりする場合があります。便秘によって尿が出にくい状態になるときがあるそうです。たまった便が尿道を圧迫してしまうのが原因のようです。

猫あーちゃん おしっこ粗相の原因

あーちゃんは便秘で便を粗相するときにだけ、おしっこもトイレ以外でしてしまいます。おしっこの粗相だけというのはありません。

そういえば、いつも便がたまってきたころに、あーちゃんはなぜかおしっこに行かなくなるのです。まさか便が尿道を圧迫していたことが原因とは驚きました。

どうして便秘のうんち粗相のときだけオシッコもちゃんとできないのか、長年不思議でなりませんでしたが、ようやく謎がとけてすっきりしました。排便することで尿が出やすくなり、1日分の尿が溜まっているために我慢できずに粗相してしまうのだと納得しました。

規則正しい排便習慣は日々の努力から

これらの4つの症状は便秘が原因で出る場合ですので、そうでないときは全く違う原因を探る必要がありますのでご注意ください。

猫の便秘にはひどくなると様々な症状が出て、特に高齢猫の場合は深刻になってきます。これからもあきらめずに毎日できることをしてあげて、少しでもあーちゃんの便秘を改善していきたいと思っています。