猫に乳酸菌整腸剤サプリのビオスリーH(粉末)を与えてみました


高齢猫の便秘がひどいので人間用のサプリメント「ビオスリーH」を購入。乳酸菌の種類、量、賞味期限、効果は?




猫の腸内環境改善に乳酸菌

現在13歳のうちの猫は7歳のときからずっと便秘に悩んでいます。

これまで試してきた便秘治療は紆余曲折。治療に有効だったサイリウムを突然口にしなくなったり、腎臓数値が悪化したためフードを消化器サポートから腎臓サポートに変更せざるを得なくなったり。

そんな中、便秘改善の助けになるということで、毎日何かしらの乳酸菌のサプリメントはかかさずに取り入れています。JINやマイトマックススーパーもそれらの中のひとつです。

しかし乳酸菌サプリメントは毎日継続することが大事。

JINとマイトマックススーパーはとても気に入っているのですが価格は高め、動物病院や通販で購入するしかないので、すぐに入手しにくいという点もあります。

もう少し安価で手軽に購入可能な人間用の整腸剤と併用できたら、と思いました。

どの乳酸菌を選ぶ?

信頼度を考えて、なじみのあるポピュラーな整腸剤から選んでみることにしました。

まず、乳酸菌の整腸薬で一番よく知られているのはビオフェルミンではないでしょうか。他には病院でもよく処方されるミヤリサン、3種の菌配合のビオスリーなど。

この3つには共通点があります。ビオフェルミン、ミヤリサン、ビオスリーはどれも動物用の製品が存在しているという点。しかし残念ながら動物医療関係者用、獣医師専用です。

もし人間用の医薬部外品を猫用に与えられるなら、市販で購入できますし比較的手に取りやすい価格です。

とりあえず今回購入したのは、ビオスリーHという粉末状の生菌整腸剤です。

なぜビオスリーを選んだのかというと、とても単純なのですが、ビオフェルミン、ミヤリサン、ビオスリーをすべて自分で試してみて、自分にとってはビオスリーが一番効果を感じたからです。

説明書には「3種の有用菌が活発に増殖すると共に,腸内のビフィズス菌を増やし,腸内菌叢のバランスを整え,便秘・軟便などの便通異常を改善します」とあります。

そのビオスリーにはHi(錠剤)とH(粉末)があります。ビオスリーHi(錠剤)は5歳以上服用可、ビオスリーH(粉末)は3ヵ月以上服用可。

錠剤が5歳以上が対象というのは、それ以下の小さなお子さんでは飲めないからでしょうか。どちらも効果に違いはないということです。

ビオスリーH(粉末)の添加物はポリビニルアルコール(完全けん化物),ポビドン,バレイショデンプン,乳糖水和物。

※錠剤のビオスリーHi錠は上記と添加物が異なりますのでご注意ください。

とりあえず添加物が少なくて、3ヵ月以上なら赤ちゃんでも服用可能なビオスリーH(粉末)を選択しました。

人間用の乳酸菌サプリメントって猫でも大丈夫?

そもそも人間用の乳酸菌を猫に与えても大丈夫なのでしょうか?

メーカーの方にうかがってみようと思い、ビオスリーH(粉末)販売製造元の東亜薬品工業株式会社の担当者様宛てにメールで質問してみました。

「猫に与えても問題ないと考えております」と、丁寧なご回答をいただきました。

担当者様によると、ビオスリーと同じ菌を使用した製品「猫用 エスプレスH61」があるので、ぜひお試しくださいとのことでした。

なんと猫用のビオスリーがあったのですね!

商品名にビオスリーと入っていないので、見つけることができませんでした。今度こちらも試してみようと思います。

乳酸菌の配合割合

動物用ビオスリーの詳細情報によると、1g中にラクトミン20mg、酪酸菌20mg、糖化菌20mg、合計60mg配合されています。猫は1回1g(60mg)~3g(180mg)を1日3~4回与えます。

一方、人用のビオスリーH(粉末)は1g中にラクトミン(乳酸菌)10mg、酪酸菌50mg、糖化菌50mg、合計110mgが配合されています。

菌の割合は異なりますが、上記を参考にして量と回数を決めるとよさそうです。

ビオスリーH、猫への投与量はどれくらい?

今回はビオスリーHを与えるので、同じメーカーの動物用ビオスリーの投与量を基に換算してみようと思います。

動物用ビオスリーの猫の摂取量は、1回1~3gを1日3~4回。1回あたり60mg~180mgという計算。

人間用のビオスリーH(粉末)の場合、1回1g~2gを2回与えるとします。1回あたり110mg~220mgという計算になります。

やはり投与できる現実的な回数が2回ぐらいだとすると、1回あたり1~2gが目安でしょうか。

うちの猫は3.8㎏なのでスプーン半量0.5gを1日2回、少なめで始めてみて問題なかったので、現在は1g×2回/day(110mgを1日2回)を続けています。

注意点としては、ビオスリーHは牛乳にアレルギーのある猫には使用できません。

袋に入った粉末と添付のスプーン(すりきり1杯は約1g)

猫の体質、病状、便秘、下痢の具合などによって、量や菌によって合うあわないなどの違いがあると思います。

人間用の乳酸菌を猫に与える前には、かかりつけの獣医師さんと必ず乳酸菌の種類と量を相談して、決めてください。

使用期限はどれくらい?

購入した店舗の仕入れ状況や在庫等によって違いがあると思いますので、今回の使用期限はご参考までにお願いいたします。

2018年11月5日に購入、使用期限は2021年2月までですので、約2年4ヵ月ということになります。

ビオスリーH、猫の便秘に効果は?

腹部膨満感のある方、便秘の方、軟便の方におすすめのビオスリー。

猫への投与法は、ビオスリーHを少量の水に溶いてシリンジで与えています。

効果に関してはピタッと便秘が治ったとか、毎日快便ということは残念ながらありませんでした。しかし以前は摘便するほどひどい便秘になることもありましたが、今では毎日のラクツロースと乳酸菌で5~6日に一度、なんとか自力排便できています。

腸内環境を改善することによって、猫の腎機能をいたわったり少しずつ便秘が改善されるのではないかと期待しています。

今のところ、乳酸菌の自然な効果を実感してます。便秘症状の改善のためには毎日乳酸菌を与えることが大切とのことですので、続けていきたいと思います。

※記事でご紹介したビオスリーH(120g入り)は、パッケージリニューアルに伴い、1g×36包入り製品のみの販売となりました。

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