便秘の猫にラクツロース(モニラック)・シロップ


猫の便秘にラクツロース・シロップ。量、与え方、副作用は?ドライフードしか食べない猫に与えるにはどうしたらいいの?




ラクツロースとモニラックの違いって?

ウィキペディアによると、「ラクツロースとは人工的に作られた二糖類」とのこと。

猫の便秘薬として、動物病院で処方されることがあるラクツロース・シロップ。調べてみるとラクツロースとモニラックという呼び方があります。製薬会社によって名称が違い、成分含有量や添加物などの組成が多少異なるようです。

成分:ラクツロース

製品名の例:モニラック・シロップ65%、 ラクツロース・シロップ60%、など

ラクツロースについて(人が使用する場合)

ラクツロースは主に人間の肝硬変など、肝臓の働きの低下に伴う高アンモニア血症の治療に用いられています。血中のアンモニアを減らすことで、肝性脳症の予防や改善につながるということです。

ラクツロースには便通をよくするという働きもあり、大人、小児にも浸透圧性緩下剤として使用されます。大腸内に運ばれると大腸の浸透圧に作用して腸内に水分を集めます。便に水分を含ませることで便が柔らかくなり、さらに腸管に水分が浸透することで便がスムーズに運ばれます。人では服用からおよそ8~12時間後に便意が起こることが多いようですが、二日後になって効いてくる場合もあるそうです。

ラクツロースには副作用があり、下痢、軟便、腹鳴、腹痛、稀にむかつき、食欲不振などが起きる場合があります。服用量が多すぎると、便が柔らかくなりすぎてしまうので注意が必要です。

猫の便秘にラクツロースシロップ

うちの猫はひどい便秘なので、フードはロイヤルカナン消化器サポート可溶性繊維にサイリウム粉末をふりかけています。それでも出ないときはラクツロース・シロップを与えるようにと動物病院の先生に処方していただきました。

※猫の疾病や状態によって、便秘でもラクツロースを使用できない場合があります。必ず獣医師の先生にご相談のうえご使用ください。

うちの猫の場合

※こちらでご紹介しているラクツロースの量は、ロイヤルカナン消化器サポート可溶性繊維、サイリウム粉末をすでに摂取し、腸疾患のある我が家の猫に指示された量です。必ずかかりつけの動物病院の先生に相談して処方された量を守ってください。

体重4キロの猫に朝晩2回、ラクツロース・シロップを0.5mlずつ。最初は少量から与え始めて様子をみて、ひどい便秘の時には少しずつ増やして最大で1mlずつまで増量していいということです。適量の目安としては下痢になったら多すぎ、何日も出なかったら少なすぎるので、排便の状況によって適宜増減する必要があります。

排便できたらラクツロースの服用は一時中断し、排便できなければ継続して服用するようにしています。便の状態が緩くなり過ぎた場合は次の日は与えないようにしたり、0.25mlを一度だけ与えるなどして様子を見ています。

処方された量をしばらく(一週間ぐらい)与えても効果がない場合は、獣医師の先生に相談してみましょう。

ラクツロースの猫への与え方

ラクツロース・シロップは甘くてドロッとしたガムシロップのような固さ、食用油のようなうすい黄色をしたお薬です。猫にラクツロース・シロップを服用させるには、シリンジで飲ませたりフードに混ぜて与える方法が一般的のようです。

量を簡単に図るには、目盛り付きのシリンジが便利です。動物病院に頼めばたいていは用意してくれます。

目盛り付きなので正確な量を計れます

計った量をウェットフードや「ちゅーる」などの液状おやつに混ぜて与えます。

ドライフードしか食べない我が家の猫 どうやって与える?

うちの猫の場合は、0.5ml(量はそれぞれの猫の状態によって違いますので、かかりつけの獣医さんの指示に従ってください)を一日朝夕2回に分けて服用するように言われました。

動物用シリンジを切らしていたので、スポイトを使用することに。0.5mlって何滴ぐらいだろうと思い、計ってみることにしました。5mlの小さじでラクツロースを一杯分計り、家にあるスポイトで何滴あるか数えてみたら約72滴。10で割ると0.5mlは大体7滴です。※何滴になるかはスポイトによって随分違ってくるので、必ず自分のスポイトで数えてみてください。

いざ与えてみようと思ったけど、ふと疑問が…。

フードに混ぜて与えるのが一般的と言いますが、それってウェットフードってことでしょうか?うちの猫はウェットフードは全然食べなくて、巷で大人気のちゅーるも口にしません。

ドライフードの場合ってどうするのだろうと、ネットで探してみたけれど見つかりません。シリンジに入れて強制的に飲ませようとしましたが、頭をぶんぶん振って嫌がり、一日2回も与えるのは無理そうです。

ドライフードにかけてみたら…

仕方がないのでドライフードにかけてみることに。

スポイトでラクツロースを垂らした状態のドライフード

20粒ぐらいのドライフードにラクツロース・シロップを7滴ふりかけて混ぜてみたら、見事にベトベトになりました。きれいに手を洗ってから、シロップがフードの表面にしっかりコーティングされるように混ぜます。

下の写真のようにフードが重ならないようにして、しばらくそのまま放置(30分くらい)。

ラクツロース・シロップでコーティングされたドライフード

時間がたつとふやけてしまうかと思ったのですが、ベタベタしつつも多少乾いたような感じに。お皿もベタベタになったので、きれいな皿に移し替えました。さらに猫用のかつおぶしをドライフードにまぶして、表面のベタベタ感を少しごまかし、いつものフード場所に置きました。

1時間ぐらいたって見に行くと、まだお皿にはフードがそのまま全部残ってます。フードを触ってみるとベタベタ感はほぼなくなっていて、見かけはちょっと照りのあるドライフードという感じ。

さらにしばらくたって見に行くと、なんと完食!

どうせ食べるわけがないという先入観を見事に覆されました。好き嫌いの多い猫なのに、なぜ食べてくれたのかは謎です。猫は甘味を感じないと、先日テレビで見ましたので、甘い味が気に入ったというよりはかつおぶしに釣られたのでしょうか。

ウェットフードや液状おやつに混ぜても全然食べてくれないという猫も多いようです。そんな時はダメもとでドライフードにかけてみてはいかがでしょうか。

ラクツロースをかけたドライフードは変質しやすいかもしれないので、2時間以上放置しないようにしています。(特に夏場は気を付けています。)

肝心の効き目ですが、ラクツロース・シロップを朝夕2回与えた次の日の朝に排便がありました。今後少しでもひどい便秘が改善されるといいなあと思っています。

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