そろそろ抜け毛の季節。ブラシの選び方やブラッシングの頻度などをまとめました。
ネコの換毛期は年2回
動物行動学の専門家の加藤由子さんによると、猫の抜け毛の季節は春と秋の年2回あり、抜け毛の量としては春が圧倒的に多いそうです。
秋の換毛期は夏毛が抜けて冬毛へと変わります。
ふわふわの綿毛がたくさん生えて断熱材となり、冬の寒さに備えるのです。
換毛期には部屋中毛だらけ
家中毛だらけはいつものことですが、春と秋は特に量がすごくて、いくら掃除してもすぐに毛だまりが部屋の隅にできてしまいます。
短毛種でもそうなのですから、長毛種の猫は大変なことでしょう。
ハンディ掃除機とコロコロは手放せません。
抜け毛の時期はいつもよりブラッシングの回数を増やして、抜けそうな毛をどんどん取り除いてあげるといいようです。
猫用ブラシの種類
ブラッシングをするクシ(コーム)やブラシはいくつかタイプがあります。
大まかに分けて以下4種類。
●クシ(コーム)・・・長毛、短毛用で毛流れ整える。ノミ取り。静電気少ない。
●獣毛ブラシ・・・長毛、短毛用。全身ブラッシングすると毛ツヤがでる。基本のブラシ。豚毛がおすすめ。長毛種には固い毛、短毛には柔らかい毛のタイプがいい。
●ラバーブラシ・・・短毛用、毛を絡めとる。マッサージ効果。
●ピンブラシ、スリッカーブラシ・・・長毛用、毛のからまりをほぐす。
ミトンタイプはマッサージ効果が主で、抜け毛は一応取れますがあちこち毛が飛んでしまいます。実用的ではありませんが、他のブラシを嫌がる猫にはいいかもしれません。
その他にファーミネーターというブラシがありますが、長毛用と短毛用に種類別に販売されており、アンダーコート除去用ブラシです。
あーちゃんのブラッシング
今まであーちゃん用に購入したブラシは上記のうち、ピンブラシ、スリッカーブラシ以外すべて試しました。
豚毛のブラシとファーミネーターはビビリのあーちゃんにとってはゴツくて大きいからか、近づくと怖いようでブラッシングしてもあまり喜んでくれませんでした。両方共高価なのでもったいなかったです。
ミトンブラシはあまりにも毛が空中に舞うので私のほうが断念。
今はラバータイプブラシで全身をマッサージ&ブラッシングして、仕上げにコームを使ってやさしく毛流れを整えます。


あーちゃん愛用のラバーブラシとコーム
コングKONGのラバーブラシと岡野製作所のペットコーム両目金櫛を使っています。

コングのラバーブラシは一番のお気に入りで、今使っているのは2代目です。コングはアメリカの製品で、英国ハロッズでも取り扱いされていました。(現在は不明です)
コームはアンダーコート、ラバーブラシはトップコートの抜け毛が良く取れます。

コームは不思議なことにトップコートはほとんど抜けずに、アンダーコートのみが除去できます。
ラバーブラシはマッサージとトップコート取り、コームはアンダーコート取りと毛ツヤ出しという役割があるので、併用しています。
どちらも小ぶりなので顔回りや後頭部など細部のブラッシングもできるところが気に入ってます。
あまり力をいれずにやさしくブラッシングするのがコツです。自分の腕や足に当ててみて、強さを確認するとわかりやすいです。
ブラッシングの回数、頻度は?
週に何回しなくてはいけないというのはないので、抜け毛が気になる換毛期には毎日でも大丈夫です。嫌がるようなら無理しないようにしてください。
抜け毛の多い春の換毛期には一日に2回行ってもいいようです。
先述の加藤由子さんもブラッシングを日課にするとよい、と勧めています。
ブラッシング好きなネコには健康チェックを兼ねて色々と話しかけながらブラッシングすることで、関係もさらに良好になることと思います。