季節の変わりめや体調が悪いときなど、猫がどうしてもフードを食べてくれなくて困ったことはありませんか?食欲増進のヒントです。
いつものフードを突然食べてくれない!
もともとあまり食事に執着を見せない猫の場合、食べなくなったときの対処が大変です。昨日まで食べていたのに、突然食べなくなったということが、猫を飼っている人なら一度は経験があるのではないのでしょうか。
いつものフードを食べなくなったので、違う種類のフードを与えてみて食べるのなら問題ありません。しかし何度か種類を変えても、そのうちまた食べなくなる場合には注意が必要です。
※食欲不振の他に、下痢、便秘、嘔吐、元気がない、体重減少などの症状が重なる場合は動物病院へ連れていきましょう。
食欲のないときにはどうしたらいいの?
加齢や体調の変化などで嗜好が変化することもありますが、猫の食べ物の好き嫌いは理由もなく突然変わることもあり、謎が多いままだそうです。ただ単にいつも同じフードに飽きてしまったということも考えられます。
いつものフードを食べなくなったとき、以下を試してみるだけで解決する場合もあります。
①ドライフードの場合は、開けたてのものを与えてみます。開封後は密閉容器で保管、香りが飛ばないように工夫します。量が多いパッケージは割安ですが、開封から1か月で消費できる小量のパッケージがおすすめです。
➁ウェットフードの場合は湯せんなどで人肌程度に温めてから与えます。香りが立つことで食欲が増進されるということです。
③猫用かつお節や干し小魚などのトッピングを、いつものフードに振りかけてみます。(※かつお節は塩分やリンが多いので、腎臓病の猫に与えすぎは禁物)
④いつものフードに、鶏のささみやマグロを味付けなしの水だけでゆでて、ほぐしてのせたり、スープを足してあげるのも効果的。
⑤ドライ派はウェットフードを、ウェット派はドライフードを試しに与えてみます。違うブランドのフードを探してあげるのもいいかもしれません。加齢や体調の変化で好みが変わる猫もいるそうです。
⑥いつものフードを嗜好性の高いフード(シーバや愛猫がお気に入りのフード)に、1割~2割程度だけ置き変えてみます。その際、嗜好性の高いフードをいつものフードに混ぜて与えた場合、上に乗せて与えた場合、どちらが食いつきがよいかなどを見ておきましょう。
※持病のある猫の場合は必ず獣医師の先生に相談しましょう。
それでも食べないときは原因を探ることが重要
猫が食欲不振になったとき上記を試してみても改善しないなら、体調が悪いのかもしれません。病気の場合は原因を取り除かなければ、いくらフードを変えても食欲を戻すのは難しいです。
食欲不振が現れる病気は様々で、その症状だけで病気を特定することは困難です。獣医師の先生によると、目安としては‘元気がなくて24時間何も食べない、飲まない’とき、‘元気があっても36時間何も食べない、飲まない’ときは動物病院へ連れていきましょう、ということです。
また、何か大きなストレスがかかったときは、食事や排泄などがストップすることもあるそうです。引っ越しなどがそれに当たります。引っ越し先でソファの下に潜り込んで、1週間出てこなかったという話を友人から聞いたことがあります。
太った猫は急に食べなくなると肝リピドーシスになり特に危険ということなので、上記のような場合は早めに動物病院へ連れて行ったほうが良さそうです。
なぜ食欲不振になっているのか、まず原因を探ることが大切です。ただの気まぐれなら良いのですが、検査で病気が判明した際は獣医師の先生のアドバイスに沿って食欲を改善する方法がベストです。
食事の量と合わせて、普段から猫の体重管理をすることも大事です。いつもどおり食べているのに体重が5~10%減少した場合は、何か病気が隠れている可能性がありますので動物病院に相談しましょう。
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